日商簿記1級の通信講座は、料金が高額な上、大原やTACなど選択肢があり、迷いますよね。
『どれが評判良いのか?』
『簿記1級は難しいって言うけど、通信講座に通った方が良いのかな?』
『通信講座に通ったら、何ヶ月で合格可能?』
調べてもキリがないほど、たくさんの疑問や迷いが頭をめぐりますよね。
この記事では、84点で一発合格した管理人が日商簿記1級の通信講座を比較し、メリット・デメリットなど詳しくご紹介します。
関連:日商簿記1級独学の強い味方、TAC『独学道場』の内容と評判は?
この記事の目次
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簿記1級の通信講座を申し込みする前に知ってほしいこと
「独学で日商簿記1級に合格している人もいるし、高額な通信講座に申し込みすれば、私はきっと受かるに違いない。」と期待している人もいると思います。
確かに、大原やTACなど有名な簿記通信講座は洗練された内容で、分かりやすく本当に素晴らしい。値段以上の価値があると私は思います。
しかし、通学・通信講座に申し込みしたとしても、日商簿記1級の合格するのはかなり難しく、根気が要ります。
決して『楽して合格出来る』とは思わない方が良いです。
簿記1級の通信講座は、「全員」にオススメは出来ませんが、「根気強く勉強を続けられる人」だけおすすめします。
通学・通信講座に申し込みしても合格は結構難しい
厳しいようですが、大原やTACの大手簿記学校に申し込みした人全員が合格できるワケではありません。
中には、何回も試験を受験して、それでも合格できないで居る人もいます。
私自身、簿記1級は大原の通学講座に通って一発合格しましたが、周りの人は勉強を続ける途中で挫折してしまい、試験さえ受けずに断然する人も結構居ました。
合格には600時間以上必要
通学・通信講座は簿記1級の学習のサポートをしてくれますが、それでも合格する為には600時間以上の勉強時間が絶対的に必要です。
関連:簿記1級の勉強時間の目安は?独学と通学でこんなに違いが・・
600時間というのは、とっても長いです。
一日3時間勉強したとしても、200日。半年以上かかってようやく合格ラインが見えてきます。
日商簿記1級の試験は年に2回しかないので、一度落ちてしまうと、また半年間勉強漬けとなります。
600時間(半年)で合格ラインにギリギリ到達できる程度が標準勉強時間なので、学習ペースは余裕を持って1年程度見ておくと一発合格する確率はググッと高まります。
1年間『絶対に合格する!』という断固たる決意を持ち続けられる自信がある人だけ、通信講座に申し込みをした方が良いと思います。
勉強を続ける自信がないなら、通信講座に申し込むのはやめた方が良い
最も避けるべき事態は、「高いお金を払って簿記1級の通信講座に申し込みをしたにも関わらず、資格を取らず途中で断念してしまうこと」です。
この記事で言いたかったこと
要は、「通信講座に申し込みをしたとしても、孤独に勉強を黙々と1年間続けないと合格するのは難しいのです。
なんとなく、『通信講座って楽に合格できそう』というイメージを持っている人も多い(私がそうでした)と思うので、やや念入りに前置きで説明しました。
『合格するまでの勉強期間はかなりしんどい』ですが、それを乗り越えられる自信のある人は、以下の通信講座の比較を参考にして、申し込みをして日商簿記1級に合格してください^^
関連:日商簿記1級の「取得メリット」は?就活で評価されないって本当?
簿記1級の通信講座を比較
日商簿記1級の通信講座は、
- 大原
- TAC
- LEC
- 柴山式
- クレアール
などがあります。
これらのおすすめの講座の紹介と、料金比較をしていきます。
合格実績が豊富な大原かTACがおすすめ
日商簿記1級は合格率10%前後の難関資格なので、専門の講座でも合格者をたくさん輩出することは難しいです。
ですが、大手2大専門学校の大原とTACは毎年安定して合格者を輩出している実績があるので、テキストや問題集、授業内容、直前対策などのノウハウが洗練されており、多くの人に合う学習カリキュラムとなっていると思います。
1~2万円くらいの料金差は気にしない方が良い。絶対!
『大原とTACは聞いたことあるけど、通信講座の料金がやっぱり高い・・。』
と思う方は多いと思います。後ほど詳しく紹介しますが、1年コースで162,000円とめちゃめちゃ高額ですよね・・。
『少しでも、合格までにかかる料金を安くしたい』と思うのが受験生の本音ではないでしょうか。
大原やTAC以外にも、合格実績ある通信講座がありますが、それらは大抵の場合、大原・TACのよりも数万円安かったりします。
万が一落ちた場合、損失が大きい
数ある通信講座の中でも、値段は高めの大原とTACですが、一発合格する確率はおそらく最も高いのでは?と思います。
日商簿記1級は、半年に1回しか試験がないので、落ちた場合にもう半年間、勉強漬けとなります。
試験範囲が広いので、勉強をしないと学力を維持するのは難しく、ある程度知識がある状態で落ちたとしても、結構なペースで勉強を続けなければなりません。
仮に落ちた後、勉強を半年で350時間したとしましょう。
もしも、一発合格できていればその350時間はアルバイトでお金を稼ぐ事もできます。
たった1~2万円程度の料金の違いよりも、一発合格する確率が高い講座を選んだほうがコスパが良いというのが何となくお分かり頂けると思います。
補足:学習期間4ヶ月で合格可能な通信講座の評判は?
日商簿記1級の通信講座の中には、『学習期間4ヶ月で合格可能』という
確かに、不可能ではありませんし、実際に合格者を複数人出しているのも事実だと思います。
しかし、断言します。
あなたが簿記2級を独学で取得したのなら、4ヶ月で1級合格を目指すのは無茶です。
範囲が膨大で短期間で理解するのは難しい。4ヶ月で合格可能なのは、商学部の大学生などと思った方がいいでしょう。
日商簿記1級は、会計のスペシャリストと言われる
だからこそ、周りに評価されるし、「短期間で取得するのが難しいからこそ、資格で得た知識が重宝される」ということを忘れないでくださいね。
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おすすめ簿記1級通信講座の料金を比較
おすすめの日商簿記1級の通信講座料金を比較します。
大原の通信講座料金(税込)
大原の通信講座 | Web通信 | Web通信+DVD (基礎講義DVD付) |
---|---|---|
6ヵ月コース | 122,500円 | 161,000円 |
9ヵ月コース | 143,900円 | 182,400円 |
12ヵ月コース | 162,000円 | 200,500円 |
最新の情報・詳細はこちらで確認ください。
参考:大原「1級合格コース」
TACの通信講座料金(税込)
TACの通信講座 | Web通信 | DVD通信 |
---|---|---|
1年合格本科生 (2級復習講義なし) | 162,000円 | 213,000円 |
1級合格本科生 (2級復習講義付) | 188,300 | 243,500 |
1.5年コース | 188,300円 | 243,500円 |
※合格目標の試験日によって、期間が短いと料金がもう少し安いコースもありますが、料金の安さよりも学習期間が長いコースを選択することをおすすめします。
最新の情報・詳細はこちらで確認ください。
参考:TAC「コース・料金」
大原・TACをおすすめする理由
大原やTACは、他の通信講座より値段が高い分、テキストや問題集のボリュームがとても多いです。
基礎を4ヶ月以上みっちり学習し、その後もとにかく基礎を反復練習する学習メソッドとなっています。
これは、試験合格しやすいのはもちろん、合格後の仕事など実践のあらゆる場面で応用が効いて、大いに役立ちます。
逆に言うと、他の通信講座では仮に合格できたとしても、基礎固めが不十分となり、付け焼き刃で知識が身に付かず、いざ実務に携わった時にあまり役に立たない可能性があります。
あなたが日商簿記1級の資格を役立てたいと思うなら、悪いことは言いません。たかが数万円安い講座を選ぶのではなく、大原やTACで基礎を固めてしっかりと知識を習得することをオススメします。
簿記1級の通信講座は何ヶ月で合格可能?
通信講座を申し込みする際、合格目標の試験日(第○回)を選択しますよね。
『だいたい、何ヶ月で日商簿記1級は合格可能なのだろうか?』と気になる人が多いと思います。
1年コースがおすすめ
どうしても1年未満で取得しなければならない特別な事情がない限り、簿記1級の通信講座は合格目標までの期間が1年のコースを選択するのをおすすめします。
その理由は、1年より長い期間だと途中でだらけてしまうし、9ヶ月くらいだとかなりハードスケジュールになるからです。
1日2~3時間のペースで、無理なく最も合格しやすいのは、1年コースだと思います。
私は通学で、大原の1年コースで勉強していましたが、途中から入ってくる9ヶ月コースの人たちには負ける気がしませんでした。
それくらい、3ヶ月間のアドバンテージはとてつもなく大きいです。
通学・Web通信・DVD講座の違いやそれぞれの利点は?
大原やTACなどの日商簿記1級の講座には、
- 通学(教室)講座
- Web通信講座
- DVD講座
の3つがあり、どれに申し込みをすれば良いのか迷いますよね。それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。
通学(教室)講座のメリット・デメリット
メリット
- 毎週決められた曜日・時間に通うので、勉強を習慣(ルーティン)化しやすい
- 講師に直接質問できるので、疑問点を即座に解決することができる
- 勉強仲間と交流したり情報を交換できる
デメリット
- 都合が合わず欠席した場合、補講を受けないとその後の勉強に支障をきたす
- 学校の日程に合わせるので、自分の都合で勉強を続ける事ができない
- 通学までの移動時間とお金がかかる
通学のメリットは、モチベーションを維持しやすい事です。
ルーティン化しやすく、周りに自分と同じ立場の受験生がたくさんいるので、刺激になると思います。
一方でデメリットは、学校のスケジュールに合わせなければならないので、自分のペースで勉強を続けられない事です。
大原やTACには、通学で欠席した時の為に「補講」制度がありますが、それをしょっちゅうやるなら最初から通信講座に申し込みした方が良いと思います。
Web通信講座のメリット・デメリット
メリット
- 自分の都合・ペースで勉強することができる
- 講義が分かりやすい。トップレベルの講師の授業を受ける事ができる
- 移動時間などのタイムロスがないので、忙しい人でも勉強できる
デメリット
- 分からないところ、疑問点があった時に、回答を即座に受ける事ができない
- 自宅で一人でずっと勉強をするので、モチベーションを維持するのが難しい。
- 勉強に集中できる環境を整える必要がある
Web通信のメリットは、自分の都合・ペースで勉強できるので、不規則なシフトで働いている人なんかも無理なく続ける事ができます。
また、講義を担当している先生は、その専門学校のエース級の講師が担当しているので、内容自体はめちゃめちゃ分かりやすいです。
一方でデメリットは、とにかくモチベーションを維持する環境を整える必要があることですね。
テレビやパソコン、スマホなどを見ても怒る人がいないので、遊びの誘惑と戦い、自己管理しなければなりません。
DVD講座のメリット・デメリット
メリット
- 講義の内容はWeb通信と同じ
- 受講期間が終わっても、講座の内容を見ることができる
- パソコンなど通信環境がなくても見れる
デメリット
- Web通信講座よりも料金が高い
DVD講座は、講義内容はWeb通信と同じですが、パソコンなしでいつでも見れるのがメリットです。
一方でデメリットは、Web通信講座よりも料金が高いこと。
合格後は講義内容を見直しする機会はないと思うので、パソコンの通信環境がある人なら、Web通信の方が個人的にはおすすめです。
まとめ。日商簿記1級に合格に必要なものとは。独学だと無理?
Web通信講座に申し込みしても合格できない人もいるし、逆に独学で短期間で合格する人もいます。
講座受講は勉強効率を大幅にアップする事が可能ですが、合格に絶対必要なわけではありません。
やる気と根気があれば、独学で合格する事も可能です。
逆にやる気がない状態だと、Web通信講座に申し込みをしても合格する可能性はゼロに等しいです。
日商簿記1級は、上位10%前後の人が合格できる相対評価の試験ですが、合格に必要なものは、『上位10%の努力』だと思います。
優れた教材ではなく、『勉強(努力)をコツコツと継続する』事が最も大事だということを忘れないでください。
やる気があるなら、TAC独学道場もおすすめ
やる気があって、『独学にしようか、それとも通信講座にしようか・・』迷っているあなたにおすすめなのが、TACの簿記1級独学道場です。
メリットとして、通信講座よりも割安で、かつ学習に必要なテキスト・問題集などの教材とWeb講義がセットになった、独学の利点「安さ」とWeb通信講座の利点「Web講義での分かりやすさ」が両立した内容となっています。
関連:日商簿記1級独学の強い味方、TAC『独学道場』の内容と評判は?
まとめ。楽して合格する道はない。頑張って合格を目指そう!
『楽して合格したい』のは、誰しもそうだと思いますが、誰でも取れる資格なら、取得したところで評価されません。
『日商簿記1級は、2級とは比べものにならないくらい難しい。』と、聞いたことがある人は多いと思います。
これについては、私も本当にそのとおりだと思います。
2級は私の周りに独学で満点で合格した人もいます。
私は最初から簿記1級取得を目指していたので、2級は電卓なしで試験に挑んだほど。(見事に落ちて、その後電卓を使って独学で合格しました。)
とは言え、公認会計士を目指している人は、あまり日商簿記1級に時間もお金をかける必要ないので、独学道場など教材がしっかりしつつ通信より安い講座に申し込みするのも手です^^
日商簿記1級は、通信講座に申し込みをしなくても、テキストや問題集の冊数が非常に多く、教材を一式揃えるだけでも結構なお値段となります。
これから挑戦する方は、必ず上位10%以上の努力をする覚悟で挑んでください^^
その頑張りさえあれば、どんな教材でもあなたは合格できるはずです。
勉強、頑張ってくださいね^^
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