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日商簿記1級の勉強時間と難易度~合格までの道のり

日商簿記1級は合格率10%の難関資格。

勉強時間の目安は「600~800時間」と言われています。実際私も800時間以上勉強して合格しました。

通学・独学それぞれの難易度と勉強時間、そして私の合格までの道のりをご紹介します。

関連:日商簿記1級独学の強い味方、TAC『独学道場』の内容は?

日商簿記1級の勉強時間

簿記1級 勉強時間

日商簿記1級の勉強時間について、詳しく解説します。

合格に必要な勉強時間の目安

合格に必要な勉強時間の目安は「1日平均3時間ペースの合計600時間」が最低ライン。

600時間という目安も、たとえば2年間もかけてちんたら勉強していたら学習した内容をどんどん忘れていってしまうので、1年間の勉強時間が300時間×2年間だと正直無理です。

私は大原の受講相談を受けた際、
『1日3時間の勉強を1年続けて、それでも受かるかどうか』と説明を受けました。

実際に講座を受講して周りの人の状況を見ると、確かに1日に3時間(週に21時間)の勉強ペースは、合格ラインに達する一つの目安ですね。

私は平日2時間、土日に11時間の週に21時間(1日平均3時間)のペースで、トータル800時間くらい勉強して84点で一発合格しました。

関連:簿記1級の勉強時間の目安は?

一旦まとめ

日商簿記1級の合格に必要な勉強時間の目安は600時間だけど、ペースを継続する事が大事。
1日3時間の勉強を7ヶ月継続して、600時間になったら合格ラインが見えてくると思います。

勉強時間は理解度にも左右される

私は、日商簿記1級を学習する前は、独学で勉強してきました。
それまでは、試験の点数を取る事に注力しすぎて、本質的な理解をおろそかにしていました。

各論点の問題の解き方をただ覚えているだけだと、ボリュームが多くてつまづきます。
基礎の部分をしっかり理解できていれば、自ずと勉強時間は短くすることが出来ると思います。

日商簿記1級の難易度は?

日商簿記1級の難易度は、私の体感的には2級よりも8倍くらい難しく感じました。

試験範囲が3~4倍程度広くなり、問題のレベルもより難しくなります。

私は「電卓を使わないで2級を受かる」事を目標としていたので(見事に1回落ちました)
2級に関しては完全になめてかかっていましたし、正直難なく合格する事が出来ました。

この経験により、私は簿記に対して大きく自信を付けたのですが、それはまさに大海を知らない「井の中の蛙」でした(^^;

1日1時間の勉強ペースでは、合格できない

簿記1級の勉強ペース

1日1時間のペースでは、日商簿記1級に合格することは無理に近いです。
1年間に365時間しか勉強出来ないので、このペースでは3年続けても難しいように思います。

合格には上位10%に入ることが必要なので、自ずと勉強時間も上位10%に入るくらい頑張らなければなりません。

「基礎」だけでも膨大なボリューム

日商簿記1級の勉強時間が膨大になる理由は、「基礎」の部分の範囲の広さ・ボリュームの多さです。

大原では、テキストだけで4冊、他に問題集が8冊あります。
簿記1級のテキストと問題集

これ、全部「基礎」です。応用や試験対策は、後でのお楽しみと言わんばかりにまた別にあります。

とは言え、合格には基礎を理解する事が本当に大事ですので、学習が進んでも、過去の復習は絶対に続けてください!

独学で合格することは可能か?

『日商簿記1級は高難易度の資格、独学での合格は難しい。』とよく言われています。

これは本当にその通りで、私は独学で勉強するよりも講座に通学し、短縮した時間でバイトして講座料金を稼いだ方が遥かに効率が良いと思います。

ただし、税理士や公認会計士を目指すのなら、日商1級を独学で取得するくらいの気持ちでないと、これから先厳しいかもしれません。

なぜなら、公認会計士や税理士は比較にならないほど超難関資格だからです。

私は日商1級&全経上級を取得後、税理士試験で一番易しいと言われる簿記論の基礎問題集をやりましたが、キチガイとしか言いようがない、悶絶レベルでしたw

会計士や税理士を目指すなら独学で学ぶのもアリ

もしあなたが公認会計士や税理士を目指して勉強しているのなら、日商1級は独学でチャレンジするのもアリだと思います!

講座だと最初から「答えへの最短ルート」を学んで、効率良く学習することができます。
一方、独学だと、それを自分自身で考えなければなりません。

範囲が広いのでとっても大変ですが、その分「応用力」が磨かれると思うので、今後必要な学習能力を磨けます。
それに、会計士や税理士の講座は費用が高いので、『本気で会計士・税理士を目指しているのであれば、簿記1級にはあまりお金をかけない方が良い』と思うのが私の本音です。

独学の教材なら、TACの『独学道場』がおすすめです。

通信ほど費用もかからず、独学の手助けをしてくれます。
教科書、問題集、直前対策など普通に買い揃えただけでも結局なかなかの金額になるので、最初から独学道場に申し込みするのをおすすめしますよ(^^)

詳しくはこちらの記事でご紹介しています。

関連:日商簿記1級独学の強い味方 TAC『独学道場』の内容と評判まとめ

簿記1級 独学道場日商簿記1級独学の強い味方、TAC『独学道場』の内容と評判は?

商業&会計と工業&原価どっちが難しい?

日商1級の受験生は、「工業簿記・原価計算の方が難しい」と苦戦する方が多いです。

試験範囲が「商・会」に比べて狭く、覚える量が少ない分、応用力や数学センスが問われます。

最も顕著なのは最小自乗法と言われる固定費と変動費の分解のための連立方程式です。

・ΣY=bΣX+na
・ΣXY=bΣX^2+aΣX

これが1級で最も難しい公式です。私が最初にこの式を見たときは拒絶反応を起こしました(笑)

こういう方程式とかも踏まえて、工・原は、一旦公式と解き方を覚えちゃえば、あとは問われるのは応用力のみ。

特に「意思決定」という論点は応用力がカギを握るので、苦戦している人が多かったです。

個人的には、「商・会」に多くの時間を費やした

私は商業簿記の方が苦手意識があり
(最終的には、勉強して克服し、9割くらいの点数を取れるようになりましたが)

費やした勉強時間の比率は6:4くらい、「商業・会計」の方が、「工業・原価」よりも多かったです。

2級でも工業の方が好きでしたが、それは1級でも同じでした。

周りは工業・原価(特に意思決定)に苦戦している人が多かった中、私は逆に得意だった(特に意思決定が好きでした)のは、失った自信を取り戻しました。

商業・会計では
ひたすら問題を繰り返し解いて頭じゃなく体に問題の解き方を覚えさせる、努力が100%問われます。

工業・原価では
連立方程式など「数学」の知識を元に応用力が問われるので、努力でカバーしづらい、センスや閃きが問われる部分があります。

関連:簿記1級の勉強時間の目安は?独学と通学でこんなに違いが・・

私の合格までの道のり

簿記1級 合格までの道のり

私が合格までに意識した事、合格後に「しておいて良かった」と実感したことをまとめます。

沢山勉強して、基本問題を確実に取ることが大事

日商簿記1級は、70点という合格点数が定められています。

しかし、合否の基準は「相対評価」となっており、実質は上位10%程度以内に入れば合格となります。

この相対評価の採点基準では、みんなが点数を落とさない「基本問題」を確実に取ることが大事。
その為には、たくさん勉強をして、「基礎」をしっかりと固める事が何より大切です。

頑張った先には光が待っている

日商簿記1級は、会計士や税理士と言った超難関ではないものの難易度が高い資格です。

その分評価もされますし、転職でもハローワークの担当者がびっくりして、やはり1級って凄いんだなと実感しました。企業にも大きなアピールになりますよ♪

関連:日商簿記1級の取得メリット

本気になったら、あなたもきっと受かる

「日商1級は難易度が高い」とよく言われますが、実際は「ラクして合格することが難しい」のです。

本気になってたくさん努力すれば、そう難しい試験ではありません。

きっとあなたも受かります。頑張って上位5%くらいに入る勉強時間で一発合格を目指してください^^

合格までの道のりは長く、辛かったですが、ほんと学習して良かったとしみじみ実感します。

壁を乗り越えた先には必ず光が待っています。だから、今勉強しているひと頑張れー!

以上、日商簿記1級の勉強時間と難易度~合格までの道のりでした。

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